柱の傷は一昨年の

きょうは5月5日、こどもの日。
僕は5月5日といえばゴールデンパレードを思い出す。
ゴールデンパレードって言うのは、
東京駅の八重洲口から、外堀通りを通って
ゴールは日比谷公園までという、都内最大規模のパレード。
高校で吹奏楽部に所属していた僕は、2年と3年の時に
参加した。またこれがきついんだ。
5月の日差しは妙に厳しく、暑い。
マーチングバンドではないうちの部はこの季節しか
マーチングの練習なんてしないから、歩きながらの演奏は
慣れなくて上手く吹けないし。
まあ僕がド下手というのもあるんですが。
それでもゴールの日比谷公園に着くと達成感に包まれて、
中々清々しい気持ちになれるイベントだった。


そんなゴールデンパレードに初めて参加した97年。
ゴールをした日比谷公園で現地解散となり、
さあ帰ろうかな・・と思うとどこからとも無く轟音が。
なんだろ・・?と音のする方へと歩いていくと、
そこは日比谷野外音楽堂。いわゆる野音ですな。
その辺に貼ってあったイベントのポスターを見ると、


「SPACE SHOWER TV Sweet Love Shower’97 」


とある。当時は東京も5月にやってたんですね。そして出演者が


thee michelle gun elephant
サニーデイ・サービス
フラワーカンパニーズ
山崎まさよし
ホフディラン+カジヒデキ
Cocco



・・絶対にありえない*1けど、今このメンバーでやるなら
3万じゃ安い!ってな面子で。こりゃ見るしかねー!と
みんなパレードでくたくたでとっとと帰る中、一人残ったんだけど
当時としてもかなりなメンバーなだけに当然のようにチケットは完売。
でもここは野音。音が聞ける訳ですよ。という訳で日中から夜まで
ずーっと外で聞いていた。まだその頃の僕は生でライブというものを
見た事が無かったので、音が聞けるだけでも幸せだったんだ。
外からでも、その姿は見えなくてもcoccoの迫力は十二分に伝わってきた。
最後に物凄い音を立ててライブが終わったので「何だ?」と
思っていたら、後に雑誌でマイクを叩き付けたと書いてあって
なるほどと納得した。
サニーデイはライブの音を生で初めて聞いた俺でも分かる位
ひどい演奏だったなあ。でもここで会いましょうはすごい良かった。
そしてミッシェルですよ。もうこの頃にはすっかり日も暮れていて、
やぶ蚊も出てきて腕が痒かったりした。でもずーっと周囲を歩き回り
隙間からほんのちょっとだけ見える場所を発見して、
そこから見えたり見えなかったりするアベフトシを必死に見て
一人で燃えてたのを、つい最近のように思い出す。
自分が今まで見てきた色々なライブの中で、特に印象に残ったライブはと
思い出してみるとこの日の野音は上位に位置する。
ライブを「見た」わけではないのに。ほんと楽しかった。




・・・最近日記を書くモチベーションがまた下がってきていたんだけど、
5月5日というキーワードだけでここまで書けるなら
まだまだ俺もいけるじゃないか。もっと頑張ろう。

*1:こうも活動していないバンドだらけだと切ない・・フラカン、ほんと頑張れ!