■
- ユニコーンに間に合わなかった僕からあなたへ(下)
ABEXGOGOの活動なんかはあったものの、
次第に阿部は表舞台に積極的に現れなくなっていった。
阿部だけではなく、EBIもテッシーも西川君もテレビや雑誌で見かける
機会は極端に減った。
もちろんみんな独自のスタンスで活動を続けているわけで、
消えたとか売れないとかそういう事を言いたいのではないという事を
念の為書いておく。別にテレビに出るのが売れているという訳ではないし。
ただ、目にする機会が減ってしまったのは単純に寂しかった。
2002年、ユニコーンはデビュー15周年という事で
書籍やら記念BOXCDセットやらが出たりと、まあこの期に及んで
まだユニコーンで一儲けかよという気持ちもしないでもなかったけど
ちょっとした話題を振りまいた。
その書籍にメンバーのインタビューがあった。
そこでの阿部のコメントの一部−
明らかにその頃の話を拒絶したがっていた。一方でテッシーは
もし再結成なんて機運が高まったら自分が音頭をとる!なんて言ったりと
ユニコーンに対する思い入れを熱く語っている*1のに。
何なんだこの温度差は。その後も阿部からは
ユニコーンの記憶は消しただとかネガティブなコメントを良く聞く。
何なんだよ。リアルタイムで見てた人なんてもっと憤ってるはずだぞ、と
頭に来ると同時になんだか寂しく、悲しくなってしまった。
しかし、そうなってしまったのも、阿部が生真面目すぎたため、
自分で全部背負い込んでしまい、頑張りすぎた結果が
あのライブ大暴れで、後に傷を残してしまったらしいと聞くと、
また印象も変わってくる。これはうろ覚えだけど、精神安定剤飲んで
やってた時期もあったとか言っていたような・・
それはそれでやっぱり悲しいし、寂しい。僕はビデオの中でしか
見たことが無いけど、阿部は間違いなく輝いていた。
先日、阿部が4年ぶりにアルバムを出した。
公式サイトの日記で、元ユニコーンという肩書きに苦労した事と語り、
だからこそこのアルバムを作らなきゃいけない、そして作った事によって
浄化できたと思うと記している。
これはどう捉えればいいんだろう・・
それの答えになるのかどうかは分からないけど、
先日話題になった1966年生まれのアーティストが集まったイベント
ROOTS66に阿部は出演し、人生は上々だと忍者ロックを歌った。
2曲とも暴れる阿部の象徴とも言える曲。これの封印を解いたというのは
思いが浄化されて吹っ切れたからなのか?それともまた
サービス精神がそうさせてしまったからなのか?
分からないけど、前者だと信じたい。
僕はユニコーンの再結成は見たいとは思わない。
してほしいなと思っているうちが華だと思うから。
ただ、元ユニコーンって肩書きを重荷だとか嫌なもの
とは思わず、誇ってほしい、と、まではいかないまでも
「まあ、色々あったよねえ」なんて苦笑いでも笑って話せるようには
なって欲しいなあと思う。
アベB、頑張れ。
- アーティスト: 阿部義晴
- 出版社/メーカー: インデーズ・メーカー
- 発売日: 2006/02/02
- メディア: CD
- 購入: 3人 クリック: 3回
- この商品を含むブログ (7件) を見る
感想を書いちゃいけない気がする。なんだかスケールがでかい。
4年費やして、あれだけの自信を持って送り出してきたアルバムなんで、
こっちも真剣に聞かないといけないような強迫観念が(笑)
まあ、個人的にははっちゃけ路線もまた期待したいんですけどね。