学生の頃、僕は東京ドーム内の売店でバイトをしていた。
その頃から人気は傾き始めてはいたかもしれないけど
まだ今に比べれば野球も元気で、巨人戦は賑わって忙しかった。
しかし、その頃は日本ハムも東京ドームを本拠地としていた時代で、
これが巨人戦と比べると寂しいなんてもんじゃなかった。
本当に客数える事が出来るんじゃないかと思う位の日もあった。
今やその野球らしからぬ応援スタイルが完全に定着した
ロッテファンもその頃から盛り上がりを見せ始めていたものの、
まだ規模はそこまで大きくなかった。
売店も暇だったので試合見放題といった感じ。
バイトをしていればタダ券も好きなだけもらえた。
僕が横浜ファンでありながらパリーグに肩入れしてしまうのは
この頃にたくさんハムの試合を見たから。
そして、そのガラガラの球場でプレーしていたのが
本拠地日ハムの主軸小笠原であり、ホークスの松中であり
ロッテの薮田であり藤田であり、近鉄大塚晶文だった。
身近にいるように感じた選手たちが、世界を舞台に戦い、
頂点を勝ち取った。物凄く感慨深かった。
特に薮田。昔は先発をやっていて前日に予告先発
明日は薮田と伝えられるとロッテファンから
明日の敗戦を覚悟したようなため息が漏れてしまうような選手だったのに、
いつの間にこんなに素晴らしい投手になったんだろう。
本当に凄いピッチングをしてくれた。あのアメリカ戦で、
誤審で荒れる中3者凡退にはしびれた。
みんなが松坂だ上原だ言うなら僕が薮田にMVPあげる。
今回のWBCのムネリン&西岡*1の快進撃でパリーグに光が、
今までに比べれば当たるようになるのは間違いない。
その光を絶対に逃さないで欲しい。セ・パの扱いが対等になって
初めて、野球復興が始まると思うから。
そしてとにかく、WBC日本代表の皆様、本当にありがとう。

*1:あのセーフティバントは生で見てたならきっと感動して泣けたと思う